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道徳の授業

オンライン授業で日本の先生から受ける授業、先生は子供たちに「道徳」の授業を選んでくれました。

日本独特のこの科目、先生が選ばれた理由を話してくれました。

 

「子どもたちはそろそろ世の中には理不尽なこともある。ということに気づきはじめ、苦しんだり悩んだりすることが多くなる時期にさしかかります。しかしながら隠れた優しさや小さな幸せにも気がつけるようになる年齢でもあります。とにかくどんな時でも『自分』と『自分のまわりの人』を大切にしながら生活してほしいな。との思いから道徳にしようと思い至りました。」

 

先生は日本に住まない子どもたちに日本独特の「道徳」の授業を易しい言葉でわかりやすく説明します。

 

そして先生が示した身近な例を見ながら 子どもたちはルールやマナー、いいこと、悪いこととは何かを考えていきます。

子供たちからたくさんの意見が飛び交いました。

 

考える姿勢ができてきた子どもたち、 次に「くずれ落ちた だんボール箱」という話を読みました。

 

2人の女の子が小さな子どもが崩してしまっただんボールを片付けていると、自分たちがやったと勘違いされてしまい、店員さんに注意をうけてしまいました。せっかくいいことをしたのに叱られてしまった2人。2人の気持ちや、お手伝いをしてよかったのか、そうじゃなかったのかなどを子どもたちは考えます。

 

 

後日その誤解がとけ、ショッピングセンターの店員から謝罪と感謝の手紙が届きます。

そこでまた先生から子どもたちに問いかけがあります。

「もしショッピングセンターからの手紙が来なかったとしても、また次に困っている人を見かけた時、あなたは親切にできますか?」

 

 

先生から子どもたちに 自分で考えたことを作文にする宿題がでました。

授業中にみんなで考えたたくさんのことを思い出し、さらに考えながら作文を仕上げます。

 

自分や周りが気持ちよく、幸せに生きていくにはどうすればいいか。

 

低学年の時から子どもたちを指導し、見守り続けてくださったI先生。今回の道徳の授業は成長し、大人になっていく子ども達への大きな贈り物となりました。